ノギス

ギスってご存知だろうか?
日曜大工や機械関係の仕事をしている人なら知っていると思うが目盛りの付いた変な格好のアレである。

ノギスは長さを測るための道具で測定対象物の外形寸法、穴等の内径寸法、穴や段差の深さが計測できる。また、副尺により0.1~0.05mm単位で読み取ることができるので定規で測るより作業が楽になる優れものである。

3Dソフトのmodoを入手したのでソフトのトレーニングを兼ねて以前から作りたかったカメラのモデリングを行っている。
お題は今は無きコンタックスのG2というレンジファインダー機。曲面が交差する部分が多数あり、従来使用していたソフトではモデリングできなかった。(管理人の力不足もあるが・・・)
modoはポリゴンモデラーながら多彩なコマンドにより管理人でも何とか作れそうなので頑張ってみることにしたのだが、カタログ写真をトレースしたテンプレートだけでは複雑な構造を再現するには辛い。そこで実機から採寸ということになるがここでノギスを使用する。

手持ちのノギスは以前に買った金属製の安物なのだが、エッジ部分の仕上げが不十分で手を切りそうなぐらいシャープ、おまけに副尺側のスライドもギクシャクしてすべりが悪い。安物なので仕方ないが・・このノギスでカメラの寸法を拾っていたらボディの金属の部分に小傷をつけてしまった。気を付けていたがギクシャクしたスライドの力加減を誤り、一気に開いたジョウの先端でずりっとやってしまった。とほほ。

ところが何気なくホームセンターをうろついていたら、すばらしい物を発見した!!
全てプラスチック製のノギスで材質はポリカーボネイトと書いてある。おお、これだったらカメラに傷をつけずに済む^^
しかも安い。当然金属製より精度は劣るがモデリングのために採寸するときは寸法を勝手に丸めたりするのでまったく問題にならない。
買ってきて開封してみるとスライドは思ったよりスムーズ。ジョウ(外形を計るところ)が少し歪んでおり、ぴったり閉じてもわずかに隙間が空く部分があるが気にしない。
カメラの採寸に早速使ってみた。うんうん、これならプラスチック製品を採寸してもまったく問題ない。

▽お題のコンタックスG2
外装は金属プレスだが端面のRが交差する部分が多く、ダイヤルなど部品も多いのでかなり作りにくい。

▽手前が今回買ったポリカ製ノギス、奥が金属製ノギス

※この記事は旧ブログ-レンズの向こう(@ブログ人)にて公開していたものです

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