久しぶりのパソコン自作-インストール編

このところFallout3に時間を取られているので少し期間が空きましたが、シャトルのベアボーンXPC Glamor(SN68SG2)に64ビットのLinxをインストールしてみました。ところが簡単に済むと思ったら思わぬトラブルが出て結構時間が掛かりました。

Ubuntu8.10 64ビット版にトライ

CPUがAthlon64 X2であるため今回は64ビット版を試しに入れてみました。実装済みメモリは4MByte(マザーボードの上限)なのであまり意味はありませんが、Windowsで64ビット版動かすよりも現実的な気がしたのでトライしてみました。ディストリビューションはもちろんUbuntuで最近出た8.10を入れてみます。

Linuxのインストーラ起動できず

Ubuntu 8.10 AMD64版は日本語コミュニティのものがありません。従って本家から別のパソコンであらかじめダウンロードし、それをCDに焼いておきました。
ところが、CDを入れてブートするとインストールメニューまでは問題なく表示されるものの、インストーラを起動させようとするとロード中にCRCがどうのこうのというエラーが発生し、インストーラの起動ができません。CRCということで最初はCDのデータ書き込み又は読み込みのエラーかと疑っていたのですが、他のパソコンで試してみたら読み込みに問題なさそうです。そこで以前に焼いて実際にインストールに使用したCDや雑誌付属の他ディストリビューションを含む様々なDVD等も試してみましたが同様の症状でした。

メモリテストで・・

これはきっとDVDドライブかSATAに問題があるに違いない、と思いかけた時Ubuntuのインストールメニューにメモリチェックの項目があったのでダメもとで試したところ、なんとメモリエラーがボロボロ出るではありませんか。
今回メモリは店で勧められた一つであるUMAXを使用していました。デュアルチャネル用に2枚1組をワンパックにしている物です。とりあえずメモリモジュールが2枚実装された状態から1枚引っこ抜き、1枚ずつメモリテストを行うといずれのモジュールでも問題ありません。しかし、実装位置に関わらず2枚同時に挿すとエラーが発生します。インストーラも同様で、メモリモジュールを1枚にすると問題無く起動することが確認できました。

対応策

メモリモジュール1枚ならインストールも実使用にも問題なさそうですが、当然シングル動作になるためパフォーマンスは半減してしまいます。そこで念のためメモリを買った店に持ち込み、店のマシンでメモリチェックしてもらいましたが異常無しでした。悔しいので別のメーカーのメモリモジュールをもう1セット購入し、試してみました。結果は2枚差しでも全くエラーは出ず、インストールも問題なく行えました。

Ubuntu 8.10 64ビット版をインストール

やっとUbuntu 8.10の64ビット版をインストールするとあっけなく終わってしまいました。相変わらず簡単にインストールできます。なお、インストール作業自体は32ビットでも64ビットでも差は無いようです。
新しいディスクトップは壁紙が8.04の鳥から壁画調の牛に変わりました。鳥も好きでしたが牛もなかなか良いです。
気になるメモリ容量ですが、システムモニタを開くとメモリは3.8GByteと表示されていました。ちょっと少ない気もしますがこんなものなのでしょうか。また、CPUも2個表示されていることが確認出来ました。(デュアルコアなので)。

ここでも問題発生、結局8.04に

メモリ問題も解決し、やれやれと言う所でしたが今度はリブートする度にネットワーク設定を忘れるという症状が判明しました。具体的には固定IPを設定していると次回起動時にDHCPになっているという、毎回ネットワーク設定を強要される状態でした(笑)。ググってみると8.10で同様の症状を報告するサイトがいくつかありました。でも、どなたも根本的な解決方法は見い出せない様でした。なお、この情報は1ヶ月ほど前になりますのですでに解消しているかもしれません。

Ubuntu 8.04.1 64ビット版を使ってみて

前記のネットワーク設定はおそらくUbuntu側の問題だと思うのでそのうち修正されると思いますが、とりあえず8.04.1のAMD64ビット版をインストールし直しました。
この記事を作成している今日現在までに約1ヶ月間使用していますが、特に大きな問題はありません。むしろ、アプリも含めて意外なほど普通に使えています。アプリについてはUbuntuのリポジトリにある物は64ビット版が用意されているようで、普通に「アプリケーションの追加と削除」やSynaptic、aptコマンドでインストールできます。ただし、全てでは無いようで、一度だけあなたの環境向けは用意されていない旨のメッセージがでてインストールできないものがありました(何のアプリだったか忘れました)。このように多くアプリが64ビット環境でも動作するのはオープンソースならではのメリットではないかと思います。

一方、アプリを自分でバイナリインストールする場合にはダウンロードするファイルを間違えないよう注意する必要がありますし、場合によっては64ビット版バイナリが用意されていない、あるいはソースレベルで64ビットに対応されていないこともあり得ます。ということで万人向けではないかもしれませんがオタク心をくすぐられるものがあります。ただし、現状では64ビット版の広大なアドレス空間を有効活用できるマザーボードとLinuxのアプリは使っていないので意味が無いと言われればそれまでなんですが・・・。Vueとか、modoとかLinux版で出ないかなと思う今日この頃です。

カテゴリー: パソコン自作   タグ: ,   この投稿のパーマリンク

コメントは受け付けていません。