Ubuntu無線LANインストール手順のまとめ

Aspire ONEの内蔵無線LANをUbuntu上で使う話題を前回の記事で書きましたが、多少の問題点はあるものの、とりあえず動作はしているのでインストール手順をざっとまとめてみました。なお、ここでは公式サイトの方法を元にいろいろ調べ回った結果、実際に私が行った方法を説明しています。何分英語は苦手な上、Linuxについては素人なので誤り等ありましたらご指摘をお願いします。

Ubuntuで無線LANを使用するには

Linuxで無線LANを使いたい場合、Linux用のドライバを使用するか、Windows用ドライバからNDISドライバを抽出してラッパーをかます方法があるようです。
Aspire ONEの内蔵無線LANはチップセットとしてAtheros製AR2425が載っています(デバイス自体の品番はAR5007EG)。Atherosの場合、ドライバはmadwifiというのを使用するが一般的のようで、公式の解説もそのドライバを用いている事からmadwifiをインストールしました。

madwifiのインストール方法

今回、madwifiの最新バージョンVer.0.10.5.6のスナップショットからr3861版(2008/9/3)をインストールしました。安定版もありますがVer.0.9.4とかなり古いようです。なお、以下ではインターネットに接続する必要があるため、あらかじめ有線LANで接続できる環境を作っておきます。

1) スクリプトファイルとしてホームフォルダなどに保存する。

コマンドの打ち間違いや手順漏れを防ぐため下記リストをコピペし、ファイルとして保存後そのまま実行した方が確実です。この時、ファイル名は適当で構いませんが拡張子は「.sh」としてください。ここでは「make_madwifi_r3861.sh」としました。
もちろん、端末で一行ずつ実行してもかまいません。その際は以下の手順2)と3)は不要です。

リスト1.make_madwifi_r3861.sh

#!/bin/bash
sudo update-rc.d -f linux-restricted-modules-common remove
sudo apt-get update
sudo apt-get install build-essential checkinstall
mkdir source
cd source
wget http://snapshots.madwifi.org/madwifi-hal-0.10.5.6/madwifi-hal-0.10.5.6-r3861-20080903.tar.gz
tar -xzvf madwifi-hal-0.10.5.6-r3861-20080903.tar.gz
cd madwifi-hal-0.10.5.6-r3861-20080903
make clean
make
sudo make install
sudo modprobe ath_pci

2) スクリプトファイルに実行権限を設定する。

作ったばかりのファイルには実行権限が無いため次のコマンドを実行します。

chmod 711 make_madwifi_r3861.sh

GUIだとファイルを選択し、右クリックしてプロパティを開きます。そして「アクセス権」タブにある「実行」にチェックを入れてください。

3) スクリプトを実行する。

作成したスクリプトを端末で実行します。このスクリプトを実行すると必要なファイルを取得し、解凍後ビルドしてドライバの登録まで行います。この時全てのファイルは新しく作成されるsourceディレクトリ内に展開されています。

bash make_madwifi_r3861.sh

4) ブート時に新しいドライバを読み込む様に設定する。

下記コマンドを端末に入力し、/etcにあるmodulesというファイルをエディタで開きます。最終行に「ath_pci」を追加し、保存します。

sudo gedit /etc/modules

5) linux-restricted-modules-commonファイルの修正をする。

シンボルミスマッチを防ぐため(?)に/etc/defaultにあるlinux-restricted-modules-commonファイルを修正します。

sudo gedit /etc/default/linux-restricted-modules-common

最後の方に「DISABLED_MODULES=」となっている行があるので、「ath_hal」を追加して保存します。もし、他の設定がなければ「DISABLED_MODULES=”ath_hal”」となります。

6) 無線LEDを表示させる。

/etcにあるrc.localファイルをエディタで開き、最後の方にある「exit 0」より前に下記を追加します。

sudo gedit /etc/rc.local

追加する内容

sysctl -w dev.wifi0.ledpin=3
sysctl -w dev.wifi0.softled=1
/usr/bin/setkeycodes e055 159
/usr/bin/setkeycodes e056 158

7) リブート

設定を有効にするためリブートします。

8) 無線LANの接続設定

ネットワークの設定ダイアログで「無線LAN接続」がローミングになっていることを確認します。ここでローミングを外して、接続情報を入力してしまいそうになりますが、無線LANの場合はローミングのままにするのが流儀らしいです。

標準接続ツール(nm-applet)のスクリーンショット

接続ツールはネットワークアイコンからアクセスできます。

▽キーボードの右隣のアイコンがネットワークアイコン。

w-lan-nm01

画面右上のネットワークアイコンをクリックすると受信できるアクセスポイントが表示されます。

▽アクセスポイントが表示された状態。ご近所さんのアクセスポイントも表示されているのでSSIDはモザイクしています。

w-lan-nm02

接続したいアクセスポイントをクリックし、開いたダイアログにアクセスに必要なデータを入力します。うまく接続できるとネットアイコンが受信レベルを示すアイコンに変わります。メータの横にあるマークはセキュリティを示します。上から3番目はセキュリティが掛かっていないアクセスポイントのようです。設定をし忘れてるんだろうか・・

▽接続できるとレベルメータみたいな表示になる。

w-lan-nm03

ここまででネットワーク自体には接続できていると思われますがインターネットには接続できませんでした。どうやら有線LANが接続されていない場合でも自動で切り替わらないようです。おそらくルーティングの設定で直るかもしれませんが、よく分かりませんでした。
また、標準の接続ツール(nm-applet)はログイン時に自動で再接続する機能もないようです。その都度リストから選ぶ必要があります(この時接続情報は記憶されているので再入力する必要ありません)。

接続ツールの変更

別の接続ツールであるWicd Ver.1.4.2を試しに入れてみたところ、インターネットへの接続を無線LANでも接続できるようになりました。ただ、現状で以下の問題(仕様かもしれませんが)を確認しており、結局のところWindowsのように指定のアクセスポイントへ自動接続するようにはならないようです。 インストール方法は下記を参照してください。

  • セッションで自動起動に登録しているがなぜか起動しない。現状ではUbuntuを起動後に手動でメニューからWicdを立ち上げている。
  • 接続可能なリストは最初セキュリティが設定されていないアクセスポインだけ表示され、「更新」をクリックしないとWEPやWAP等のセキュリティが設定されたアクセスポイントは表示されない。
  • 自動接続に設定しているネットワークに自動で接続してくれない(Ubuntuを起動する度に毎回connectをクリックしています)。

Wicdのスクリーンショット

wicdもnm-appletと同様にアイコンが表示されています。ただし、Ubuntu起動後一度メニューからWicdを起動させないとアイコンは表示されません。

▽一番左のアイコンがネットワークアイコン。

w-lan-wicd01

こちらもアイコンをクリックします。

▽アクセスポイントが表示された状態。

w-lan-wicd02

こちら独立したウィンドウで開きます。SSIDの左側にある三角マークをクリックすると展開されて詳細な設定が表示されます。IPアドレス等はそこも設定できます。メニューは日本語表示になっていますが、中身は英語のままです。

▽接続するとnm-appletとはちょっと違うレベルメータみたいな表示になる。

w-lan-wicd03

無線接続ツールwicdのインストール方法

1) リポジトリの追加。

パッケージマネージャを開き、[設定][リポジトリ]のダイアログの「サードパーティのソフトウェア」タブで下記のリポジトリを追加します。

deb http://apt.wicd.net gutsy extras

2) パッケージ検索し、インストールする。

「wicd」で検索するとパッケージが見つかるはずなのでチェックを入れてインストールします。なお、認証されていないと警告が表示されるかもしれません。

3)  設定を行う。

[システム][設定][セッション]でセッション初期設定ダイアログを開き、「自動起動するプログラム」タブで追加を押します。このダイアログに適当な名前とコマンド、コメントを入力します。コマンドは「/opt/wicd/tray.py」と入力してください。また、競合するので登録されている「Network Manager」のチェックは外しておきます。

その他の問題点など

あまり大きな問題ではありませんが無線LAN関連で以下の問題を確認しています。

  • ANY接続許可(コレガではステルス機能オフ)にしておかないとうまく接続できない模様。
  • 無線LANのアクセスLEDの挙動が怪しげ。無線LANスイッチをスライドさせると通信はできなくなりますが、ブラウザを立ち上げるとLEDが点滅するようになります。しかし、電波は出ていないようでインターネット上のページは表示できずタイムアウトします。
  • 一度だけですが、長時間Ubuntuを立ち上げていた時に途中でインターネットに接続できなる現象がありました。無線LANの接続が切れた様子は無く、ブラウズしようとしたらタイムアウトしてどこのサイトも表示できなくなりUbuntu再起動で復旧しました。
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Ubuntu無線LANインストール手順のまとめ への7件のコメント

  1. たが より:

    上記のコメントは当サイトをブログの記事でリンクして頂いた方のコメントなんですが、なぜかコメントか文字化けしていました。ULRを見るとUbuntuの記事だったのでとりあえず、そのまま掲載しました。
    訂正:コメントでなくトラックバックでした。ワードプレスってなぜ、コメントとトラックバックを一緒くたにするのでしょう・・

  2. fukabee より:

    はじめまして、fukabeeです。
    スイマセン、私も知らないウチにこんなトラバ送ってたんですね。これって、Wordpressの仕様なのでしょうか?
    文字化けして全然読めませんね、しかし。
    そうそう、Wordpressってコメントとトラバが一緒で分かりづらいですよね。

    おかげさまで、無線LANも問題なく接続出きるようになり、また快適さが増しました。
    今週、日本へ帰国するので、帰国先で無線LAN繋げてみます!

  3. fukabee より:

    スイマセン、変なトラバ送ったものです。
    私も知らずトラバが送られたようなのですが、これもWordpressの仕様なのでしょうか?
    おかげ様で、無事に無線LANが使えるようになりました。
    今週日本へ帰国なので、無線LANのある嫁の実家で楽しめます。

    ちなみに、あの記事ですが、最初はWin+Live Writerで、その後キャプチャを入れるために、Aspire one(Ubuntu)+Firefoxで投稿しました。

  4. たが より:

    fukabeeさん、今晩は。いまコメントは承認制にしているのですぐに承認できなくてごめんなさい。

    無事無線LANが繋がってよかったてですね。当方はまだ時々切れてしまって・・
    ところで何で文字化けしたのかこちらもよく分かりません。私も普段はWin上のLive Writerを使っていますが化けたことはありませんし、謎です。

    では無事に帰ってきてくださいね。

  5. tomo より:

    たがさんのシェルスクリプトが一番わかりやすかったです。
    感謝します。

  6. たが より:

    こちらもまだまだ勉強中の身なのでありがたいお言葉です。
    また遊びに来てくださいね。

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